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2013.07.31 (Wed)

絆 3

3、


 ユノのドラマはほとんど撮り終えていたと言う事も幸いして、

さほどの影響が出る事もなく、無事に終了した。

 顔面神経痛もほぼ完治に近い状態にまで戻り、

二人にとって、事態が好転しているかのように思われた頃

今度は、悪質なファンによる攻撃がエスカレートしてきた。

ネットによる書き込みなどは序の口で

空港で待ち構えるファンが ”裏切り者”と書いた

プラカードを持っていた時はさすがに

ユノとチャンミンもびっくりした。

「裏切り者だってよ、ヒョン。僕たちのどこを

どうひっくり返せば裏切り者になるんだろうね」

呆れたように言うチャンミンに


「気にするな、チャンミナ。わかってくれる人はちゃんといるさ」


嘘で塗り固められた情報が流され、広められ、批判されつづけたが

二人は一切その件について、言及しなかった。

 しかし、最初は ”気にするな ”と言っていたユノも

”そうだね ”と言っていたチャンミンも

これ程批難される事に慣れておらず、次第に心が

折れそうだった。

 特にチャンミンの表情からは笑顔が消え、常にうつろで

不安気で、ユノから片時も離れなかった。







 韓国では両親、特に父親の意見を重んじるので、当然今回のこの

とんでもないトラブルに関しても、二人の父親と一緒に話あう事となった。

 ユノは心配だった。こんなにやつれて、表情まで無くなってしまった

チャンミンを見たら、チャンミンのお父さんは連れて帰るっていうんじゃないだろうか?

辞めさすっていうかもしれない…

そうなったら、どうすればいいんだろ…
 
 ここまで落ち込んでいるチャンミンを見るのは俺も初めてだし、

連れて帰って貰った方がいいんだろうか?

 このまま辞めて、違う道に進んだ方がチャンミンは幸せなんだろうか?

これ以上チャンミンを傷つけたくない。

でも… でも…

 ユノの頭の中で答えの見つからない考えがグルグルと回り続けていた。

隣に座っているチャンミンは虚ろな表情で窓の外を見ている。

「チャンミナ? 大丈夫か?」

「うん… ヒョン…  大丈夫だよ、別にどこも悪くないよ」

「アボジ(お父さん)がくるよ… チャンミナ … アボジと一緒に帰るかい?」

チャンミンはユノのその言葉にすぐ反応して、ユノの方を向いて言った。

「嫌だ!帰らない!帰らないよ。ヒョンのそばにいる。

ヒョンと一緒に頑張るって決めたんだから」

ユノの両腕を掴んで、必死に訴えた。

「でもチャンミナ…こんなに痩せちゃって…」

ユノはチャンミンの頬に手を当てて、心配そうにそう言った。

「ユノヒョンだって顔面神経痛になったり… 安定剤だってまだずっと飲んでるんだろ!?」

「俺は大丈夫だから。俺はチャンミナの方が心配だよ」

チャンミンの頭をなでながら、ユノは言った。

「やめろよ!いつまでも、小さいマンネじゃないんだからな!!

僕はユノヒョンの方が心配だよ!! とにかく帰らないよ!

アボジがそう言ったって帰らないからね」 ユノの手を振り払うようにして

チャンミンは言った。


 ホッとした。良かった…チャンミンが残ると言ってくれて…もし今チャンミンがいなくなったら

正直俺はどうなっていただろう?

支えを失って、頑張る気力も失くしていたかもしれない。

今は東方神起とこいつを守る。

それだけが俺の支えだ。…ありがとう チャンミン 残ってくれて嬉しいよ。

 ユノは心の中でチャンミンに感謝した。


 二人の父親が来て話し合いは始まったが、やはりユノが心配していたとおり

チャンミンの父親は息子のあまりの変わりように驚き、すぐに連れて帰ると言った。

こんな姿を見たら、母親は泣くだろうとも言った。

それほどに今のチャンミンはやつれて、疲れ切っていた。


 ユノの父親はユノに聞いた。

「おまえはどうしたいんだ?」

「お父さん、僕は何も悪い事はしていません。

なのにどうしてこんな形で夢を諦めなければいけないのですか?

僕はまだ夢の途中です。何も達成していません。まだまだこれからなんです。

だから、チャンミンと一緒に東方神起を続けたいんです。

夢に向かって、二人で頑張りたいんです!

どうかやらせてください。

チャンミンのお父さん、チャンミンをこんな姿にしてしまって、申し訳ありませんでした。

全部僕の責任です」「ヒョンのせいなんかじゃない!!!」思わず叫ぶチャンミンを制止して

ユノは続ける。

二人で決めたんです。頑張ろう!って。二人で東方神起を守ろう!って。

だからお願いです。もう少し二人で頑張らせてください。

チャンミンもきっとすぐに立ち直ってくれると信じています。

僕がチャンミンを守ります。もうこれ以上彼が苦しまないように

僕が守ります!ずっとそばにいて、傷つかないように気を付けます。

お願いです。お願いします」ユノは立ち上がって、チャンミンの父親に頭を下げた。





チャンミナを連れて行かないで!どうか僕から奪わないで!ユノの心の叫びだった。


 フーーーっと長いため息をついて、チャンミンの父親はチャンミンに向かって聞いた。


「チャンミン、おまえは?おまえはどうなんだ?」


表情はあまりないが、それでもしっかりとした口調で

「僕も同じです。ユノヒョンと一緒に頑張ります」


「そうか、お前たちがそこまで頑張る決意があるなら、もうお父さんたちは何も言わないよ。

二人で一緒に頑張りなさい」

「ありがとうございます!!!!」

とりあえず、父親たちの賛成は得たものの

事態は何も変わってはいなかった。

バッシングもますます酷くなるばかりだ。

そんな現実を知ってか、知らずでか

二人はひたすら練習した。

来る日も来る日もレッスン場で汗を流した。

しかし、チャンミンの表情はまだ戻らないままだ。

 自宅に戻り、各自自分の部屋に入るのだが

チャンミンはすぐに不安で胸が張り裂けそうになり、

息苦しくなって、ユノの部屋に駆け込んだ。

 ユノは毎夜枕を持ってやってくる、自分よりも背の高いマンネが

心配ながらも、可愛くてたまらなかった。


「だから、最初からこっちにいればいいのに。

明日ベッドをこっちへ運ぼう」


そう、優しく言うユノに対して、チャンミンは

「大丈夫、大丈夫だから。…ごめんよ、ヒョン

こんな情けない僕は嫌いだろ?どうしちゃったんだろ?

こんな事今まで一度もなかったのに」 悲しそうに俯いた。

「チャンミナ…嫌いなわけないだろ?この前俺が

大変だったときはチャンミナが助けてくれたじゃないか。

お互い様だよ。いろんな事が次から次へと起こったんだ、

心が病気なっても、不思議じゃないよ。

 さぁ、明日もダンスと歌のレッスン頑張ろう!

早く寝よう。こっちはいれよ」

ユノは大きく布団をめくって、ベッドの空いている所をポンポンと叩いた。

まるで幼子のように、枕を抱えて立っているチャンミンは

うなづいて、ユノの横に潜り込んだ。

「昔はよく5人で引っ付いて寝たよな」

ユノはそう言った後で、しまったというような顔をして

口をつぐんだ。


「でも、僕は今の方が好きだよ。ヒョンを独り占めできるからね」

「え?」

「おやすみ、ヒョン」安心した表情でチャンミンは目を閉じた。


ドキドキドキドキ


なんだよ、チャンミナ今の意味深な発言は!!

女の子みたいな可愛い顔して、そんなドキドキするような事言うなよ!!!

 ユノの隣に来て、すっかり安心したチャンミンは

すでにスヤスヤと寝息をたてていた。


じっとチャンミンの寝顔を見つめていたユノだったが


ブンブンブンと首を振り、


いかんいかん、何を考えてるんだ。

寝よう。

また明日も頑張ろう!!



つづく


ホミンLOVE9

この写真も大好きです。
愛が溢れまくってます。
こんなの好きじゃない人とこんな事こんな雰囲気出せません。


いかがでしたか???
泣きました。はい、わたくし思わず赤文字にしてしまいました。
ユノの心の叫び。
なんて悲しい叫びなのでしょう。
きっとほんとにそう思ったと、私は確信しています。
だって、皆さん見たでしょ??
ここんとこの二人が見せる、あの絆。
普通のちょっとした絆なんかではあんな風にはならないと思います。
だから私これ書きたくなったんだけど。
第3話でこれだけよ。こんなによ。こんな辛いめてんこ盛り
20そこそこの少年から青年になったばかりの
ちょっと多めに毛がはえたくらいの(失礼)

ほんとによく耐えてくれて…
またまた感謝です。


ちょっと現実の辛い思い出ばかりではあまりにあまりなので

やはりボチボチ色気だしちゃおうかなぁ~~~

設定が男どおしだけど、そこは皆さんのホミン愛でどうかご容赦を。

私の妄想を広い愛で見守ってくださいね。






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